新しい機能、改良、および変更

>リリース:8.4

  8.3以前のSentinel LDK バージョンからのアップグレードの場合、介入する全てのバージョンのリリースノートをチェックするようにしてください。Sentinel LDKの各バージョンに重大な機能強化と変更が導入されます。Sentinel LDK の全てのリリースノートを含むzipファイルをダウンロードすることができます。

リリース:8.4

>クラウドライセンシング用の Active-Active High Availability をサポート

>ダイナミックメモリが SL キーにサポートされます。

>デフォルトのロッキングタイプが「HL または SL (AdminMode または UserMode)」に変更

>ロッキングタイプは今後展開済みまたはキュー済みプロダクト用のカタログで修正できます。

>今後クライアント ID に有効期限を割り当てることができます。

>ライセンシング API を予約してリリースの実行ができます

>Sentinel LDK Envelope の改善と変更

>Hardlock.sys が RTE インストーラから削除されました

>Sentinel EMS は現在 Tomcat バージョン 9.0.56 を使用します

>Sentinel LDK-EMS Web Services は応答本文で eid および createdBy を返します

>Sentinel LDK-EMS は今後 RTE インストーラを生成しません

クラウドライセンシング用の Active-Active High Availability をサポート

今後、Sentinel LDK は高可用性のためにベンダーがホストするクラウドライセンスサーバーの構成をサポートします。

ベンダーのデータセンターにある Sentinel LDK License Manager を構成して、共通の外部の信頼できるライセンスストレージ (MySQL データベースクラスタ) にライセンスを保存することができます。

2台以上のアクティブなライセンスサーバーマシンにLicense Manager をセットアップできます。ロードバランサーがライセンスリクエストをマシン間で配分し、サーバーが利用できなくなった場合でもライセンスへのアクセスを維持します。

クラウドライセンシング用の高可用性のセットアップの詳細については、Sentinel LDK High Availability のクラウドライセンシング構成ガイドを参照してください。

ダイナミックメモリが SL キーにサポートされます。

今まで、ダイナミックメモリは HL キー (Basic と Pro キーを除く) を使用して認証されたプロダクトにのみサポートされてきました。現在、ダイナミックメモリは、SL AdminMode および SL UserMode キーでライセンスされたプロダクトにサポートされています。(ダイナミックメモリは、SL Legacy キーではサポートされていません。)

SL AdminMode キーの場合、Sentinel ランタイム環境バージョン 8.41 以降が必要です。

デフォルトのロッキングタイプが「HL または SL (AdminMode または UserMode)」に変更

Sentinel LDK-EMS カタログで新しいプロダクトを定義する場合、デフォルトのロッキングタイプはHLではなくHL または SL (AdminMode または UserMode) になります。この変更は既存のプロダクトに影響しません。

ロッキングタイプは今後展開済みまたはキュー済みプロダクト用のカタログで修正できます。

以前は、Sentinel LDK-EMSのプロダクトがいったん展開済みまたはキュー済みにされると、カタログでプロダクトのロッキングタイプを変更することはできませんでした。今後は、展開済みまたはキュー済みのプロダクトのカタログでロッキングタイプを下記のように変更することができます。

現在のロッキングタイプ 修正されたロッキングタイプ
HL HL または SL AdminMode、または
HL または SL (管理者モードまたはユーザモード)
SL AdminMode HL または SL AdminMode、または
HL または SL (管理者モードまたはユーザモード)
SL UserMode HL または SL (管理者モードまたはユーザモード)

HL ロッキングタイプから SL、クローンプロテクションおよびリホストを含むロッキングタイプに変更する場合、機能のパラメータも構成に利用可能になります。

  カタログでのプロダクトまたは機能への変更は、展開済みまたはキュー済みのプロダクトに影響しません。

今後クライアント ID に有効期限を割り当てることができます。

今後クライアント ID に有効期限を設定することができます。これにより下記のことを実行することができます。

>同じライセンスを消費する有効期限付き ID をユーザーに提供することによって、容易にトライアルに対処できます。これは各トライアル単位で新しいキーと新しいライセンスを生成する必要性を排除します。

>どのユーザーが、どれくらいの期間、同時実行ライセンスにアクセスできるかを管理できます。

ライセンシング API を予約してリリースの実行ができます

実行カウントライセンスタイプでライセンスされた機能の場合、アプリケーションはプロテクションキーにログインする特定の実行数を予約することができます (Sentinel Licensing API で LoginScope 関数を使用)。予約済みの実行がアプリケーションによって消費されない場合、アプリケーションがプロテクションキーからログアウトした時にライセンス実行プールにそれが返されます。

これによりアプリケーションは、ライセンス済み機能を開始する前に、十分な実行にアクセスできるようになります。

この関数は SL キーでのみ利用可能です。また、C言語の関数コールを使用している場合にのみ適用されます。関数はランタイム環境 8.41 以降を必要とします。

Sentinel LDK Envelope の改善と変更

Sentinel LDK Envelope は以下のように改善と変更がされました。

>ファイルのプロテクション中に予期しないエラーが発生した場合、Envelope はメッセージを表示し、問題を簡略したレポートのあるリンクを提供します。これは Thales からの支援を得てこのタイプの問題を解決するための応答時間を改善します。

>AppOnChip で作業するユーザーインターフェースを改善しました。

>WinV3 プロテクションエンジンは高度なデバッガ検出機能をサポートします。

>--debug オプションが使用された時に、および --memdump が選択された時に、Linux 用 Envelope は警告メッセージを表示します。

>Linux 用 Envelope の debug と memdump のパラメータが以下のように改善されました。

Envelope プロジェクトに以下のプロテクションパラメータが指定された場合:

デバッグは保護されたアプリケーションに対して許可されます。(デバッグパラメータが指定されます。)

メモリダンプは保護されたアプリケーションには許可されません。(memdump パラメータは指定されません。)

Envelope の動作は下記の通りです。

バージョン 8.3 以前:デバッグとメモリダンプの両方が許可されません。メッセージは発行されません。

バージョン 8.4 以降:デバッグとメモリダンプの両方が許可されます。この状況に関するメッセージが発行されます。

この動作の理由は、メモリダンプに対するプロテクションは、保護されたアプリケーションのデバッグが有効化されている時には機能しないからです。

>Android アプリケーション向け Sentinel LDK Envelope は廃止されました。

以下の Sentinel LDK の機能はネイティブの Android アプリケーションに対して今後サポートされません

Sentinel LDK Envelope

データファイル保護

ネイティブの Android アプリケーションを保護するのに、引き続き Sentinel Licensing API を使用することができます。

Android ネイティブライブラリ用にプロテクションソリューションが必要な場合、Thales カスタマーサポートにお問い合わせください。

Hardlock.sys が RTE インストーラから削除されました

レガシー Hardlock ドライバー (hardlock.sys) は今後ランタイム環境としてインストールされません。RTE8.31は、レガシー 」Hardlock ドライバーをサポートする最後のバージョンです。

アプリケーションが Hardlock パラレルポートキーまたは非常に古い Hardlock ライブラリによって Hardlock USB キーを使用してライセンスされている場合、Hardlock ドライバーが必要です。こうした状況の場合、RTE8.31 以前をインストールする必要があります。RTE 8.31 はナレッジベース記事KB0025777で利用可能です。

RTE 8.41 以降、Hardlock LPT キーはサポートされません。Hardlock USB キーを使用するアプリケーションは、LDK API6.4 以降で構築される必要があります。RTE の旧バージョンが必要な場合、Thales カスタマーサービスにお問い合わせください。

Sentinel EMS は現在 Tomcat バージョン 9.0.56 を使用します

Sentinel LDK-EMS (オンプレミス) のインストールとアップグレードの手順は現在 Tomcat バージョン 9.0.56 をインストールします。

Sentinel LDK-EMS Web Services は応答本文で eid および createdBy を返します

<version>/ws/entitlement.ws または <version>/ws/entitlement/{entId}.ws を使用してエンタイトルメントを検索する場合、応答本文は自動的にクエリパラメータに加えて eid と createdBy の値を含めます。

Sentinel LDK-EMS は今後 RTE インストーラを生成しません

開発者 > RTE インストーラタブはSentinel LDK-EMS から削除されました。Sentinel LDKマスターウィザードを使用して カスタマイズされた Sentinel LDK ランタイム環境 (RTE) インストーラを生成できます。

>ベンダーコードでカスタマイズされたランタイム環境インストーラーの生成の詳細については、Sentinel LDK インストールガイドを参照してください.

>ランタイム環境インストーラーの署名の詳細は、Sentinel LDK ソフトウェアプロテクション&ライセンシングガイドを参照してください。